製作2日目 1P
アクリル絵具による塗装法
11、アクリルプライマージェッソによる下地塗装
10・塗装に入る前に
塗装行程に入る前に、各パーツに取っ手を付けます。
塗料を塗った部分になるべく触らない様にするためです。
パーツの接着面の適当な部分に2mm径の穴を
開け、、、
この様に金属線を差し込んで取っ手を付けます。
割とこの部分には力がかかるので、深めに
穴を開けて、軽く瞬間接着剤で接着すると良い
でしょう。塗装中にぽろっと落ちるとかなり悲惨。
取っ手を付けたパーツは、塗装の度に、写真の様に
油粘土の土台に取っ手を突き刺して固定して、塗料を乾かします。
本塗装の前に、まず下地用の塗料を塗ります。
これは、アクリル塗料の食いつきを良くするためと、あと、前回の工程で見逃したキズや
凹み、細かい気泡を修正するためでもあります。
写真のチューブに入っているのがプライマージェッソ。
水溶性で、見た目はアクリル絵具の白と似ています。
塗り方もほとんど一緒。
さあ、いよいよ本塗装、、、、
の前に、全体にチタニウムホワイトを塗って下地の白を作ります。
チタニウムホワイトによる白塗装は、フィギュアの全体色が濃い場合は省略しても良い
(ジェッソのみでも十分)ですが、今回は上着やソックスが純白なので、その部分の本塗装も
かねて、全体を完全に白く塗装しておきましょう。
チューブからジェッソを出してフィルムケース
(塗料の調合・保存に非常に便利です)に入れ、、、
ジェッソを筆でぺたぺたと塗っていきます。
全部の表面(接着部分は除く)に塗り終わったら、
1時間ほど乾燥さます。
アクリル絵具は結構乾くのが早く、タミヤアクリル
よりむしろ早い位。
ジェッソが乾いた状態。アクリル絵具のジェッソやチタニウムホワイトは
は、ラッカー系の白より隠ぺい力が非常に高く、2〜3度も塗れば、
真っ白な下地を作る事が出来ます。
ジェッソを塗ってやると、今まで気づかなかった
小さな気泡ややすりがけの時のキズなどが見えて
くる事があります。
そういう部分には、少量の瞬間接着剤をたらして
気泡やキズを埋めてからペーパーがけで仕上げ、
その後もう一度ジェッソを塗ります。
12・アクリル絵具による塗装
写真のチューブに入っているのがチタニウムホワイト。
普通の絵具と同様ペースト状の濃い物なので、数倍に水で薄めて使用します。
また、そのまま塗ると半光沢になるので、タミヤアクリルのフラットベースを
混ぜてツヤを消します。
使い心地は普通の水生絵具と似ていて、筆運びが非常にスムーズ。また、乾く
寸前までは筆が動かせるので、ラッカー系やアクリル系塗料に比べて筆ムラの
失敗が起こりにくいです。あと、原色の発色は模型用塗料とは比較になりません。
なお、アクリルガッシュはツヤ消しが強すぎるので、私は通常のアクリル絵具
の方を使用しています。
また、模型に塗装する場合には、なるべく隠ぺい力の強い塗料が望ましい
ので、不透明度の高い色を選びましょう。
白を全体に塗り終わったら、今度は肌色。
作例では、リキテックスのピーチ、ピュアレッド、チタニウムホワイトと
タミヤアクリルのフラットベースで調合。
アクリル絵具は肌色の種類が豊富なので、好みの色を選ぶと
良いでしょう。
塗り方は、筆で適当にペタペタと。
厚ぼったくなった部分は伸ばす様に広げていきます。
色によって隠ぺい力が異なりますが、大体3〜4回重ね塗り
をすれば大丈夫です。
また、乾燥後に筆跡が目立つ場合は、600番程度の
サンドペーパーで軽く塗装面をならしてから塗り直すと
良いでしょう。
こんな感じに肌色部分を塗りつぶしていきます。
これまた筆でぺたぺた。初心者の方には肌色の
グラデーション塗装は難しいので、今回は省略します。
3度塗り程度で、大体均一な肌色になります。
広い面積の部分は、平筆で塗ります。
肌色の塗りわけと同様に、最初に境界部
分を細筆で塗り分けます。
この位の単純な塗り分けは、下手にマス
キングを行うより、フリーハンドで塗った方
が早いです。
フィギュアの場合、スプレーで塗装する際
でも筆で塗り分ける部分は多いので、フリー
ハンドで塗る技法は不可欠です。慣れるのが
一番。
ソックスと素肌の塗り分け部分。
こういう部分は、最初に細筆で
境界部分を塗り、、、、、、
こういった股間の狭い部分などは、そのまま細筆で
塗りつぶします。
肌色を塗り終わったら、次にブルマを塗装。
あずき色は、レッドとパープルを適当に調合すれば
それらしい色になります。
黒ブルマの場合は紺色にちょっと黒を加えると良い
でしょう。
やはり、フラットベースを加えてツヤを消します。
細かい気泡
フリーハンドで塗っていたらはみだしてしまった。
そんな時は、、、
デザインナイフで、はみだした部分の色を
削り取ります。
肌色でタッチアップして修正。
筆での塗りわけは、達人でないとどうしてもはみ出しますが、そういう場合は
修正してやれば大丈夫。失敗してもあせらない事が肝心。
製作に慣れるには、技術が高いというより、こういう修正に慣れるのが肝心。
筆塗りは失敗を簡単に修正できるので、割と気楽です。
髪はパープルを使用。
このあたりの色はMETEORフィギュアは特に決まった色は無いので、好きな色を塗ればよいでしょう。
この部分は別パーツなので、塗りわけの必要は無く平筆で均一に塗ります。