童友社 1/100「翼コレクション」 スピットファイアMK5 塗装済みキット                  トップページに戻る

*この記事は、以前ブログで掲載されていた物の再録です。



パッケージ写真
 童友社 1/100 スピットファイアMK5 塗装済み組み立てキット 定価399円

 このキット、見た目も価格も食玩みたいな感じなので、マニアのモデラーは逆にその価値に気づいて無いみたいですが、実は、非常に本格的な内容のスケールモデルなのです。マスターモデラー誌などで多少紹介記事があるので、そちらも参考にしてください。

 童友社の「翼コレクション」シリーズは、当初は旧マルサンの1/100日本機シリーズを塗装済みキットとして再販した内容だったのですが、なんと、Bf109FやスピットファイアXなどの外国機、それと零戦21型は新金型!しかも出来が良いんだこれが。私も最近まで新金型だと気づかず、偶然購入して、中を見て驚きました。



キットパーツ写真

 これがスピットファイアのキット内容。  パーツ構成は非常にシンプルで、基本的にはハメコミ式の簡単なスナップキットなのですが、よく見ると、プロポーションはなかなか見事で、スピットの特徴である胴体下面の逆ガル翼を再現、プロペラが二種類付属、美しいキャノピー、、、、と、只者でない内容である事が分かります。



 胴体と翼パーツの拡大写真。  このシリーズのウリのひとつが、この見事な塗装。完成した際に表になる部分は全て塗装が施されており、しかもマスキングなどはほぼ完璧な仕上がり。印刷のマーキング類も非常に美しい。
 私が見た完成品玩具や食玩でも、これほど美しい仕上がりの塗装はまれだと思います。バンダイのガンダム玩具や海洋童の食玩などとは雲泥の差で、下手をするとイージーモデル完成品以上。侮れん童友社、、、、。

   ちなみに、翼コレクションは、1シリーズにつき6種+シークレットの7種類の塗装があり、パッケージ外観からは判らないトレーディング方式になっています。 旧マルサンの日本機シリーズも、新金型の外国機シリーズも、塗装の見事さは一緒なので、コレクションする価値は十分にあると思います。


 と言う訳で、試しにこのキットを組んで完成させてみました。なお、写真の飾り台もキットに付属しています。
 基本的にはキットの塗装を生かすため、合わせ目は消さずにそのまま組み立て、パイロットフィギュアなどに一部追加塗装した後、スミイレしてハゲチョロ塗装と汚しを施し、アンテナ線を張っただけ。それだけでこの程度の完成度にはなります。 このキットのもう一つの凄い部分は、パーツがアンダーゲート処理されていて、パーツを丁寧に切り離すと、その跡が全く目立たなくなる事です。また、パーツ精度も高いので、組み合わせると隙間が目立たない。  まさに、「塗装済みキット」としては完璧な仕上がりではないか、と。

 こういう素晴らしいキットを発売した童友社には本当に感銘を受けました。完成品でなく、あくまで組み立てる要素を残したのも素晴らしい。 今一番必要とされているプラモデルと言うのは、こういう物だ!と言う実例を見せられた思いです。
 童友社HPへのリンク