＊この記事は、以前ブログで公開していた物の再録です。

パッケージ写真

　
　イタレリ　1/35 AB41 装甲車　

　本キットは、イタレリ独自の新規金型で発売された最近のキットです。
　イタレリは、３０年前にＭ１３カルロマートとＭ４０セモベンテ自走砲を出した以降、イタリア軍車両を発売した事が無く、他のメーカーを含めても、超久々のイタリア軍車両のインジェクションキットで、その価値は非常に貴重と言えるでしょう。パッケージがドイツ軍仕様なのは置いといて。 　　最近のイタレリは、航空機でも、ＳＭ７９サボイア・マルケッティやＣＲ４２ファルコなどのイタリア軍アイテムを出していて、その流れがＡＦＶに来たと思われます。これは、近年プラモデル市場の中心が、アメリカからヨーロッパに移ってきている事と関係がありそう。


キットパーツ写真


　イタレリＡＢ４１のパーツ写真。往年のイタレリを思わせる非常に美しく上品な仕上がり。最近のイタレリ製品の中ではかなりパーツの仕上がりはシャープな方だと思います。ランナー枠はいつもの様に少なめで、シンプルで組みやすい印象。



　タイヤは、最近のイタレリでは珍しくポリ製です。
　なお、近年生産しているイタレリ製品の軟質タイヤはプラを犯さない物に改良されているので安心です。一応、他のキットで３年パーツをはめて実験してみたので確実です。タイヤが心配な人は、ヤフオクの中古じゃなくて再販品の新品を買いましょう（笑）。

　各パーツの部分写真。自国車両で実車も残って資料が豊富なためか、いつもより気合が入ってかなり精密な印象。エッジが若干柔らかめですが、実車もこんな感じです。パッと見た印象と異なり結構パーツ分割は多めで、ドアノブなども別パーツで再現。また、砲塔内部も部分的に再現されています。



　全体にくまなくモールドされたリベットは割と上品な仕上がりですが、実車は意外とゴツイので、気になる人は、砲塔部分だけでも張り替えると印象が良くなると思います。まあ、ストレートでもそれほど問題は無いですが。



　ホイールパーツなどの写真。このキットのホイールのモールドはなかなかの出来で、気合が感じられる部分。足回りはイタレリらしく精密に再現されています。




　塗装図はカラー印刷で結構ゴージャス。最近のイタレリの高い価格帯のキットには割りとこのタイプが付いています。


　全体的にかなり良い出来のキットで、アイテム的にも美味しく通好みなので、まだ製作されてない方にはお勧めのキットです。欠点は、フィギュアが付いてないのと装備品が少ない事位か。タミヤＭ４０辺りから調達すると良いでしょう。

　ＡＢ４１の実車写真を載せているページ