エアフィックス 1/72 スピットファイアMK1a キット紹介                              トップページへ戻る
AIRFIX 1/72 SPITFIRE MK.1a

パッケージ写真


 イギリス人の航空機ファンにとって、スピットファイアと言えば魂の拠り所と言うか、ともかくかけがえのない特別な存在。日本人にとっての零戦の様な物と言えます。
 そういう定番中の定番なだけに、今まで数え切れないほどキット化されてきたアイテムですが、本ページで紹介するのはイギリス本国のエアフィックスが2010年に発売した新金型のキット。本国メーカーの意地を感じさせる傑作キットに仕上がっています。



 キットのパーツ写真
 グレーの成型色でモールドされたランナーは二枚。もっとも安価なシリーズ1のキットで、日本での価格も600円前後という破格の安さです。
 しかし、その価格とは裏腹に、小さいランナー枠の中に細かなパーツがぎっしりとモールドされています。特にコクピットの再現度が高く、従来のエアフィックスのキットの印象を覆す精密な仕上がり。主脚パーツは地上時と飛行中の収納状態を選べるコンパチ式になっています。また、タイヤは最初から自重で潰れている形状にモールドされています。



 コクピットのサイド部分にはご覧の様なモールドが。コクピット周りの再現度はタミヤ1/72並みで、がらんどうな内部が基本だったエアのキットとは思えない出来です。
 しかし、パイロットフィギュアは伝統のエアフィックス人形なのが面白い所。


 キャノピーは1ピースのシンプルな物。透明度は高いですが、すこし厚めかも。


 エアフィックスのデカールは赤箱になってから非常に質の良い物に変更されています。旧キットを買う場合でも、なるべく赤箱のキットを選んだ方が良いでしょう。
 本キットに付属しているデカールは細かいステンシルも潰れずに印刷された上質の物ですが、マーキングが一種類しか付いていないのが難点。




 キットパーツを仮組みしてみた所。
 全体形状は流石エアフィックスと言ったところで、スピットファイアの優雅なプロポーションを見事に再現しています。
 パネルラインが全体に太すぎるのがちょっと気になりますが、2008〜09年頃のキットに比べれば幾らかシャープになっています。各翼端もまずまず薄くかっちりとした仕上がり。
 パーツの合いも良好で、組み立てにストレスを感じることはありません。ストレート組みなら数日で完成するでしょう。

 
 エアフィックスの新生スピットファイアMK1は、新たなスタンダードとなるのに相応しい傑作キットに仕上がっており、国産キットを主に作っている人にも薦められる内容になっています。価格も国産キットより安価なので、別売りデカールと併せて塗装バリエーションを楽しむのにうってつけのキットです。超オススメ。