ドイツレベル 1/72 ウィーリア MCV キット紹介                  トップページへ戻る


パッケージ写真


 ドイツレベル 1/72 ウォーリア MCV 

 ウォーリア歩兵戦闘車は、イギリス陸軍の使用する現用車両です。
 1987年より部隊配備が行われ、湾岸戦争やイラク戦争などで実戦に参加し、国連平和維持軍の車両としても各地の紛争地帯で使用されています。
 ウォーリアは、1970年代より各国で開発競争が行われた歩兵戦闘車の中ではすこし後の登場となった車両ですが、他国よりも機能を絞って車体を小型化し、車体側面のガンポートを最初から廃止するなど、完成度の高い歩兵戦闘車に仕上がっていると言えます。
 湾岸戦争中に車体に追加装甲を装備した後は、その状態が標準装備になっています。また、イラク戦争やアフガン紛争では、更にスノコ状のスラットアーマーを装着した車両も見られます。


 本キットは2005年発売。ドイツレベルのオリジナルですが、製造元は韓国で、同じ内容のキットが韓国のACEというブランドでも発売されています。
 最初に増加装甲の無い初期型が発売されましたが、後に増加装甲のパーツを追加して、バリエーションとして発売されたのがこのキットです。


キットパーツ写真


 1/72ウォーリアのパーツ写真。

 かっちりと仕上がったモールドで、出来は非常に良いです。増加装甲のボルト類のモールドもシャープに仕上がっています。
 なんとなくアカデミー1/35を参考にしている雰囲気もありますが、パーツ分割が適度に簡略化されていて、組み立てやすさも考慮されています。
 キャタピラはプラ製で一部一体成型の組み立て式。キャタピラの歯のかみ合わせは良好で長さもぴったりですが、余分なプレートが無いので一枚プレートを組み立て中に無くさないように注意。

 デカールは、ボスニア駐留の白い車体色の国連平和維持軍と、イラク戦争参加のサンドイエローの英軍車両の、二種類のマーキングが付属。

 ウォーリア歩兵戦闘車というちょっと地味なアイテムではありますが、現用イギリス陸軍の代表的な装甲車両のひとつで、キットの出来も良好ですので、コレクションに加える価値は十分にあるキットだと思います。