＊この記事は、以前ブログに掲載していた物の再録です。

パッケージ画像

　ドイツレベル　1/76　シャールb1 bis &ルノーFT17 　

こちらはマッチＢＯＸ時代のパッケージ。

キットパーツ写真

　キットは、1/76モーリスＣ８などと同様、旧マッチＢＯＸのキットの再販。オリジナルは１９８０年代前半の発売と思われます。
　内容は、フランス軍が第二次大戦で使用したシャールb1重戦車と、第一次大戦時代のフランス軍の傑作戦車であるルノーＦＴ軽戦車がセットになっています。 　また、マッチＢＯＸらしく、結構大きなベースとフランス兵フィギュアが４体付属。
　１９４０年のフランス軍は、ドイツ軍の急襲を受けてあわてて対抗するも、あえなく確固撃破されてドイツ機甲師団の電撃戦に敗れ去る訳ですが、このキットは、そんな悲惨なフランス軍の雰囲気を、ベースまで付けて見事に再現してくれる素晴らしいキット（笑）です。ドイツ戦車を上回る装甲を持ちながら活躍する場の無かったシャールb1と、一次大戦の中古をやむなく引きずり出してきたルノーFTと言う組み合わせが、これまた哀れさを引き立てます。

　キットは、マッチＢＯＸ後期の作品だけあって気合入りまくりの傑作キット。特に、シャールb1の車体側面のモールドなどは素晴らしく、現行のドラゴンキットなどにも劣らないのでは。かなり複雑な実車の車体構造を巧みな分割で再現。 　また、ルノーFTの砲塔などは、リベットモールド再現のためにわざわざ分割され、更に主砲が二種類のコンパチと言う凝り様。
　ベースも、破壊された門や壁などがリアルなモールドで表現されています。フィギュアの出来も最高レベル。マッチＢＯＸは、元々飛行機キットでも有名機は全く駄目なのに複葉機やマイナー機となると異常に出来が良くなる、と言う法則があったのですが、1/76ＡＦＶでも似た様な傾向があり、このシャールb1のキットも、その法則通りの素晴らしい出来です。

デカール写真


　ドイツレベル版キットのデカール。マッチＢＯＸ版とはマーキングのセレクトが異なり、ドイツ軍が鹵獲して使用したバージョンも追加されています。

　で、ドイツレベル版のカラーガイドなのですが、、、げげっ、あの塗装が！！ 　これ、シャールb1の迷彩のなかでも特異なパターンで、車体の全面にびっしりとリアルに絵画的な「森の茂み」が描かれている物です。こいつは一回やってみたかったんだよなあ、、、。しかし、すんごく大変なのは確かですねえ。うーん、ドイツレベルから宿題を突きつけられた気分（苦笑）。