ハセガワ 1/48 紫電改 前期型  キット作例              トップページに戻る


パッケージ写真

 ハセガワの1/48紫電改は2000年代始め頃に発売されたキットだったと記憶。1970年代に発売されたキットに次いで、同社二代目の1/48紫電改。
 ハセガワの1/48紫電改(二代目)と疾風は、ハセガワスタンダードのディテール表現から一歩踏み込んだ詳細なディテール表現が特徴で、
少しアキュレイトミニチュアのキットを意識したと思わせるタッチのモールド。
 要所に打ち込まれたリベットのモールドや、コクピットや脚収納部などのディテールも、いつものハセガワよりも気合の入った繊細なつくり。
 とはいえ、表現がくどすぎるという事は無く、部品が多すぎて組み立てにストレスを感じるほどでもないので、その辺のまとめ方の上手さは
流石ハセガワと言った所。
 ただ、細部に凝っている分、繊細な折れやすいパーツが多いので、ランナーから切り離す時は注意が必要。




 紫電改のパーツ一覧。大まかな部分はハセガワキットの普通の分割だが、コクピット周りなどの細かいパーツが多め。
 キャノピーは三分割された物が付属。


 コクピット内部などのパーツ。シートにシートベルトがモールドされているのもハセガワ製キットでは珍しい。

 スライド金型で成形されたカウリング。紫電改のカウリングの微妙なラインはよく再現されていると思う。




 本作例は、お馴染み343空の機体。キット付属のデカールを使用。
 紫電改は有名機の割には生産数が少なく活躍期間も短いので、塗装バリエーションはあまり多くないのが模型製作では泣き所。
 
 塗装はそれほど凝った事はしていなくて、最初に機体下面をMrカラーのシルバー一色でベタ塗りした後、上面をタミヤアクリルの暗緑色
ベタ塗り。陰影表現はエナメル系塗料でスミ入れしたのみで、それ以外のグラデーション処理は特に施さず。
 欧米モデラーが良くやる陰影表現は、航空機モデルに関しては過剰表現だと考えているので、無理に真似をしなくとも綺麗な完成品は
作れると思う。米軍機のオリーブドラブの様な、退色が目立つ機体の場合のみ再現すればいいかと。

 デカールはフィルムの弱いいつものハセガワ製なので、マークソフターの使用は最低限に控えて、注意深く扱う必要がある。
印刷や透けの問題は特になし。


 塗装レシピ
 機体上面        暗緑色
 機体下面        シルバー
 プロペラ         レッドブラウン
 コクピット        インテリアグリーン
 脚収納部・
 カバー内側       シルバー
 主脚柱          シルバー
 タイヤホイール     シルバー
 主翼前縁識別帯    イエロー+レッド

 組み込む前の紫電改のコクピット部分。ストレート組みでも十二分な再現度。シートベルトも座席にモールドされているのを塗装しただけ。
計器板は、モールド表現のキットパーツの上からデカールを貼り、マークソフターでモールドに馴染ませている。