タミヤ 1/48 強風11型   キット作例              トップページに戻る


パッケージ写真

 タミヤの1/48強風は、同社が1990年代になって1/48大戦機シリーズの開発を再開してまもなく発売されたキットだったと記憶。
 キットは1990年代にしてはかなりシンプルな内容で、モールドもあっさり気味でパーツも最小限。まるで1970年代のキットを思わせる
構成だが、シンプルな分非常に組みやすく、完成まであまり手間のかからない、肩のこらない佳作キットと言える。






 キットのパーツ状態。ランナー枚数も少なく、部品だけ見ると本当に1970年代のキットっぽい。完成後に
スピナーで隠れるエンジンは大胆に一体パーツで表現。
ただ、パネルラインなどのモールドは綺麗で、コクピット内部はそこそこディテールは再現されている。
キャノピーは、開状態にも組める三分割されたパーツのみ付属。フロートに入れるオモリが付いているのは
タミヤらしい親切でちょっと嬉しい。


 それほど資料のある機体ではないので、説明書通り普通に製作。暗緑色は気持ち青っぽく調色してみた。
 塗装はほぼタミヤアクリルで、プロペラブレードのみMrカラーの銀を使用。デカールを貼った後、タミヤアクリルのクリアー+フラットベースを
調合した半光沢クリアーを塗装し、その後でスミ入れと銀剥げ塗装で仕上げている。

 全体に、1/72を拡大した様な大まかなキットだが、近年の凝りすぎて組みにくい面のある1/48キットに比べるとストレスが無く楽しく製作できる。
タミヤ製キットなので、部品の精度などは現在でも中国製キットなどに比べて一日の長があり、万人に安心して薦められると思う。


 塗装レシピ
 機体上面        暗緑色+微量の青
 機体下面        明灰白色
 プロペラ         銀
 コクピット        インテリアグリーン
 主翼前縁識別帯    イエロー+レッド
 ドリー           黒

 おまけ フロートのつかない状態の強風。この状態だとほとんど紫電で、基本的に紫電は強風の陸上型だというのが良くわかるショット。


 コクピットの写真。現在の水準から考えるとあっさり気味のディテールだが、塗装すればさほど問題は無い。
 シートベルトは薄い銅版で自作。