ドイツレベル 1/76  ハンバーMK2 偵察装甲車  キット作例              トップページに戻る
 Revell 1/76 Humber MK.2  


パッケージ写真

パーツ写真

デカール

 
 
 ドイツレベルから販売されている1/76のハンバー装甲車は、言わずと知れた旧マッチボックス製の名作キットの再販。
 ここ数年、割りと欧州ではミニスケールAFVの市場が盛んらしいのですが、この旧マッチボックスのシリーズも好調らしく、マッチ時代のほとんどのキットが再販されています。ドイツレベルのためちょっと割高なのが難点ですが、努力すれば入手は難しくないと思います。
 マッチのミニAFVのキットは初心者向けにパーツを減らして組みやすい構成になっていますが、装備品が充実していたり出来のいいフィギュアが付属していたりと、割とオマケが豊富なキットが多いのが嬉しい所。部品の合わせも意外と良く、同時代の70年代ミニAFVキットの中では組みやすい部類に入ると思います。
 更にシリーズの特徴として、車両を飾るための小ベースが付いています。ベースは車体パーツと一緒にプラ製でモールドされており、キットによってはかなり凝ったつくりになっています。今流行りのビネット仕上げが、キットのパーツのみで出来るお得な内容。

 
 このキットで模型化されているハンバーMK2は、15mmベサ機銃を装備したハンバー装甲車の初期型で、北アフリカで英軍が広く使用したタイプ。北アフリカ戦は、英、独、伊とも広くこの手の軽装甲車を多用していて、砂漠戦では重宝されていた様です。複数のハンバーで部隊を組んで偵察任務に就いている写真も良く見られます。

 英軍装甲車はまとまった資料が少ないですが、手元の写真と比べる限りこのキットは実車のイメージをよく再現している様で、旧マッチAFVキットの中では上位に入る出来。
 最近はアジアのメーカーからミニAFVの新作が結構出ていますが、装甲車などはまだまだ不足しているので未だ必要なキットと言えます。


 本作例は、いつもの通り99%無改造。1%の改修点はアンテナ線の追加のみ。マッチのキットはディテールの省略が上手く、スケール相応に良くまとまっていると思います。シンプルなパーツ構成で組み立ては直ぐに終わる1日コース。車体の合わせに少し隙間が出来ますが、瞬間接着パテで修正すれば問題ないレベル。

 塗装は、英軍北アフリカのサンドイエロー。英軍のサンドも色調は少し悩む所ですが、ドイツ軍に比べるとうるさい考証派も少ないので、まあ適当に調色しましょう。作例ではタミヤアクリルのサンドイエローに白を混ぜてすこし明るめに調色しました。
 今回も普通にタミヤアクリルで下地塗装&ドライブラシを行い、タミヤエナメルでウォッシング。デカールを貼ってつや消しクリアーをかけた後、最後にウェザリングを施しています。
 最近は、クリアーがけにゴールデンアクリルのマットワニスを使っています。これはアクリル絵具用の仕上げクリアーですが、しっかりツヤが消えるし塗膜も強いので重宝しています。アクリル絵具の上塗り剤に使用すると、エナメル溶剤で溶けなくなるのでウォッシングも可能になります。
 
 付属のプラ製ベースの仕上げですが、いろいろ迷った挙句に、モールドを生かしたドライブラシ塗装を採用。粒子や砂を実際に撒いていないので地面のリアル感は今ひとつですが、この方がキット本来の味が出ると思ったので。旧オーロラのベースの様な雰囲気をイメージしました。ベースもドライブラシ仕上げの後マットワニスで仕上げています。
 水溜りに落ちているタイヤは別パーツになっていて、妙な所が凝っていて楽しいベースです。

 塗装レシピ
 車体        サンドイエロー
 タイヤ       ブラック+グレー
 機銃、チェーン  ガンメタル
 ジェリカン類    サンドイエロー+ブラウン
 畳んだ布      カーキ
 
 乗員フィギュアの服   カーキ+ダークイエロー
 ベレー帽          カーキ
 肌              フレッシュ
 双眼鏡           ブラック