フジミ 1/72 愛知 試製 流星  キット作例              トップページに戻る


パッケージ写真

 フジミ模型は、ハセガワほどのブランドは無いですが、古くから航空機キットを多く手がけてきた老舗で、特に1/72は大戦機、ジェット機、ヘリコプターと豊富なラインナップを誇るメーカーです。、、、、と、解説しないと不安な所が昨今の悲しい所ですねえ。若い人はバンダイとタミヤしか知らないから。キットの出来は当たり外れが少し大きいものの、スジボリの綺麗なキットが多く、素性は悪くないものが多いです。フジミ未経験の人も、気に入ったアイテムがあれば挑戦して欲しい所。1/72日本機のラインナップが豊富です。

 フジミの1/72流星は1984年の発売。かなり古いキットですが、オールスジボリのカッチリした内容。
 ただ、スジボリが繊細で細すぎて厚塗りすると埋まってしまうのが難点。画一的でメリハリに欠けるのも難ですが、古いキットなので仕方が無いでしょう。コクピット内部は最小限の構成。キャノピーの透明度は良好です。パーツの合いはそれなりですが、ストレートに組む分には然程手間のかからない佳作キットと言えます。
 1/72の流星では未だに一番新しいキットなので、必要性は高いアイテムです。現在でも通常型流星の方は入手可能。

 今回製作した試製流星は、実は二十年前に買って仮組みしたまま押入れに放置していた死蔵キットを製作したものです。
 このオレンジ機パッケージのキットは、量産型の流星改とは異なる試作型をキット化したもので、初回のみの限定生産品だった?模様。ただ、オークションなどでは割と頻繁に見かける気はします。入手は意外と難しくない?


 本作例は、キットに従い誉11型搭載の試作型流星の塗装にしました。オレンジ色が目にまぶしい。
 本HPのコンセプトの一つに「当時の古いキットをそのまんまの姿で作ろう」というのがあるので、今回も古いキットの仕様のままストレートに組みました。細いスジボリや簡素なコクピットもキットの通り。
 パーツ状態で見るとちょっと古さを感じる内容ですが、組みあがってしまえばそれなりに見れます。枠が多いキャノピーなんで内部があまり見えないのも利点。一方、脚柱などは今見てもなかなか悪くない出来。
 試製流星は、実際には量産型と細部が大分異なっていた様ですが、その辺りはあまり再現し切れていない様です。まあ、その辺は資料を調べ出すと止まらないので、大胆に何も見ずに製作。

 機体のオレンジ色は、発色を良くする為に今回アクリル絵具を使用いています。原色についてはプラモデル用カラーに勝る派手な色が表現できます。
 ただ、派手すぎてどうしても玩具っぽくなってしまうので、今回は汚しをヘビー目に施しました。このキットはモールドがアッサリ過ぎるので、綺麗に仕上げるとメリハリが非常に乏しい。モールドに手を加えない場合は、ウェザリング塗装で精密感を演出する必要がありますね。
 デカールは経年変化が心配でしたが、やっぱりところどころ破れてしまいました。変色はあまり無かったんだけど、、、。タッチアップ修正して完成。やはり、キットはなるべく早く作りましょう。

 塗装レシピ
 機体            オレンジイエロー
 カウリング        セミグロスブラック+青少々
 プロペラ         レッドブラウン
 コクピット        インテリアグリーン
 脚収納部・
 カバー内側       青竹色
 主脚柱          セミグロスブラック
 タイヤホイール     シルバー
 


タムタム
1/72 流星改
630円

ベルモ
1/72 試製流星
588円