タミヤ 1/72 愛知 特殊攻撃機 晴嵐  キット作例              トップページに戻る


パッケージ写真

 タミヤの1/72ウォーバードシリーズは、ご存知の通りイタレリの航空機キットを日本語パッケージで発売していたシリーズでしたが、かなり販売が好調だったため、シリーズ中期からタミヤの自社金型のオリジナルキットがラインナップに加わる様になりました。

 この1/72晴嵐は、1/72タミヤオリジナルの最初の頃の作品で、発売は1997年。同社1/48のスケールダウン的な内容です。
 キットの出来は非常に素晴らしく、1/72の晴嵐のキットはこれで決定版と言える内容。コクピットや機体モールドは、1/48キットの精密さをそのままスケールダウンした感じで、ハセガワの1/72大戦機キットより精密感は一段高いレベルに仕上がっています。コクピット側壁のモールドは見事の一言。
 
 タミヤオリジナルの1/72航空機キットは、1/48の後に出る事が多いのですが、1/48のパーツを巧みに簡略化しつつ、模型としての精密感をそのまま凝縮した感じのキットが多く、個人的には1/48シリーズより好印象ですね。


 晴嵐は、戦争末期にイー400搭載用として28機が生産されたのみなので、キットの塗装図のままストレートに製作。現存している当時のカラー写真だと、試作型は下面がオレンジだった様です。
 デカールはアメリカ製の物が付属していますが、ちょっと硬くて破れやすいのが難点。台紙から取る時には注意が必要です。実は私も見事に破いてタッチアップする羽目に。あと、面白い事にシートベルトがデカールで入っていますが、キャノピー越しに見る分にはまあまあそれらしくなるみたいです。

 製作については特に注意する部分も無くスラスラと進みます。おまけのドーリーも嬉しいポイント。この内容でBf109やスピットより安いというのはお買い得。
 塗装はタミヤアクリルのエアブラシ塗装で、基本色はいつもの濃緑色と明灰白色。今回は新造時をイメージしたので、特にドライブラシはかけていません。枠の多いキャノピーのマスキングだけはちょっと大変で、ここは根気でやるしかないです。他社から別売のマスキングシートが出ている様ですが、地方だとまず手に入らない。


 塗装レシピ
 機体上面        暗緑色
 機体下面        明灰白色
 プロペラ         レッドブラウン
 コクピット        インテリアグリーン
 ドーリー         ハルレッド&サンドイエロー(木部)


タミヤショップオンライン
1/72 晴嵐 900円

ベルモ
1/72 晴嵐 850円