ハセガワ 1/72 零戦21型 第261航空隊 濃緑色塗装  キット作例              トップページに戻る


パッケージ写真

 ハセガワの現行の1/72零戦は、同社が1/72の大戦機をハイペースで出していた90年代中頃の作だったと思います。同社の1/72零戦では、70年代開発の初代シリーズに続く二代目。
 十数年前の作なので、オールスジ彫りの比較的現代風のつくりで、そつなくまとまった内容。ただ、コクピットなどの細部は意外と甘い部分もあり、外形もそこそこ似てる程度、と、今の目で見ると今ひとつ1/72零戦の決定版とは言い難い内容かも。パーツの合いもハセガワとしては並よりちょっと下。まあ、普通にカラーバリエーションを並べるにはストレス無く製作できるんですけどね。可も無く不可も無い並作。


 本作例は、第261戦隊仕様のデカールが付属した限定版キットを使用。デカール、塗装指定は限定版キットの説明書に準じています。
 この零戦21型は中島製造の後期生産型で、生産時から濃緑色で塗装されています。中島での零戦生産は、三菱が32型に転換してからも21型を継続生産していて、直接52型に切り替わる。また、濃緑色の21型は(部隊で塗装した機体でない限りは)全て中島製です。
 
 キットの指定だと濃緑色が迷彩の様に二種類の色で塗られていますが、多分退色をタッチアップしてマダラ模様になった状態、と解釈して、境界が擦れた感じに塗装。機体各部の白帯はデカールです。なんとなく隼みたいな雰囲気の塗装。戦争末期の状態なので、多分実機はかなり汚い状態だったと思われますが、1/72というスケールもあって、汚しはそこそこに留めています。

 作例は完璧な素組みで、改造、ディテールUP等は一切していません。ほぼ箱の中にあるパーツのみで製作。追加したのは髪の毛で張ったアンテナ線のみ。パーツの合わせはまずまずですが、一部に段差などもあり、キャノピーの合いもイマイチなので多少の調整は必要です。

 塗装はタミヤアクリルのエアブラシ塗装で、基本色は濃緑色と明灰白色をそのまま使用。明るいグリーンは調色しています。全体に軽くドライブラシをかけて退色を表現し、スミ入れ、ハゲチョロ汚しをエナメルで。今回、実験で脚収納部の青竹色にアクリル絵の具を使用。グリーン+パールカラーで塗装しています。
 デカールは国産でいつものハセガワの質。今ひとつ筋彫りに馴染みにくいのでマークソフターを使用。また、翼前縁の識別帯はデカールが上手く馴染まなかったので、塗装しています。


 塗装レシピ
 機体上面        暗緑色
 機体上面(明部)    暗緑色+ライトグリーン
 機体下面        明灰白色
 カウリング        セミグロスブラック+青少々
 プロペラ         レッドブラウン
 コクピット        インテリアグリーン
 脚収納部・
 カバー内側       青竹色
 主脚柱          セミグロスブラック
 タイヤホイール     シルバー
 主翼前縁識別帯    イエロー+レッド


タムタム
1/72 零戦21型 788円