フジミ 1/76 T34/85 ボルガ キット紹介                            トップページに戻る
*この記事は、以前ブログに掲載されていた物の再録です。

パッケージ写真

 フジミ 1/76 T34/85 定価 525円

 フジミのT34は、1970年代の発売ですが、何気に出来は非常に良いです。車体モールドも綺麗で精密、溶接跡のモールドまであるし、スタイルも中々。砲塔形状なんかはタミヤ1/35より似てる位。
 あまり言われない事ですが、フジミの1/76シリーズは結構傑作が多く、このT34や、エレファント、1号戦車、九七式中戦車辺りは、現代の眼で見ても然程遜色は無いと思います。ちょっと辛い出来なのは、シリーズ初期作のキングタイガーやKV−1など数点程度。
 むしろ、簡素なパーツ構成で、初心者向けには最新キットよりも優れていると思います。タミヤの初期MMもそうですが、1970年代中期頃の日本製スケールモデルはあくまで子供がターゲットだったので、パーツ数は押さえられていて組みやすい。   

パーツ写真


 キットのパーツ写真。実に簡単なパーツ分割ですが、実車のT34も非常に 簡素な構成の戦車なので、これで十分。何も考えなければ1日で完成出来るでしょう。




 車体上部と砲塔パーツ。必要なモールドはほとんど施されているので、十分な仕上がり。ソ連戦車としては多少大人しすぎる気がする場合は、溶きパテなどで表面を少し荒らしてやると良いでしょう。  また、砲塔や車体側面の手すりを金属線で張り替えるとベスト。作業も簡単だし。ソ連戦車製作の定番工作ですね。

 ホイール部。キットは穴あきのスパイダーホイール仕様を再現。ちなみに、初期型のディスクホイールは同社のT34/76に入っているので、流用するのも良いかも。



 キャタピラ。ベルト式で、ここだけはモールドはイマイチ。まあ、ミニスケールなので、あまりこだわらない方が良いかも。

 最近では1/72クラスでもプラ製の組み立て式になっているケースが多いんだけど、あれは普通のモデラーには組めないので、あまりスタンダードにはして欲しく無いかなあ。キット付属のキャタピラは、出来れば1/72も1/35も万人向けのベルト式が好ましいと思います。


 T34については、最近色々と詳細な解説が出回っていますが、どうも統一が取れていないので、ハッキリ言って、無視してもかまわないかと。  溶接ラインの細かな違いや、転輪のボルト数であーだこーだ言ってもしょうがないし。ミニスケールなら尚更。 このフジミのT34は、そのまま組んでもちゃんとT34しているので、それで十分じゃないかなあ。