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バンダイ 1/100 量産型ザク 仮組みレビュー                      トップページに戻る


 バンダイ 1/100 量産型 ザク 定価735円(税込み)発売 1981年  

 ガンダムを代表する超有名モビルスーツ、ザク。第一次ガンダムブームの真の主役とも言える存在で、このモビルスーツに関する解説は不要でしょう。で、今回はいきなりキット解説へ行きます。

 ザクのプラモデルの第一弾は有名な1/144で、1980年に発売されたシャア専用ザクが最初。しかし、次に発売されたのは意外にも1/60の方のキットで、1/60ガンダムに先駆けて発売されたと記憶しています。
 今回紹介する1/100は、ザクのキットとしては最後発で、その分、以前のキットのノウハウが蓄積された好キットとなっています。基本形状は、先行発売された1/60を元にスケールダウンした感じで、手足にボリュームのあるたくましい造形。しかし、1/60で一体だった肩アーマーが始めて別パーツとなり、更に改良された形状になっています。
 1/144ではマシンガンのみの付属武器だったのですが、1/100では更にザクバズーカとヒートホークが付属し、バズーカを多用したシャア専用機の勇姿を手軽に再現する事が可能に。あと、可動部分では首の上下可動と、足の腿付け根がスイングする機能が付き、 初期キットに比べてかなり練りこまれたギミックになっています。
 パーツが設定画通りに色分けされているのも特徴で、 塗装しなくともそれらしく見える工夫もされています。これ、実は旧イマイ時代〜バンダイ初期からのバンダイプラモの得意技で、別に最近のイロプラが始まりじゃないんですよね。

 このキットは有名アイテムながら、シリーズ中盤のノウハウの積まれた時期に発売されたため、旧ガンプラシリーズの中では非常に完成度の高い傑作キットに仕上がっています。長らくザクと言えばこの1/100の姿がスタンダードとされ、MSV以降にも影響を与えたキットです。



 1/100量産型ザクのパーツ写真。今のMGに比べるととんでもなく少ないパーツ数ですが、当時はこれが標準でした。1/144ザクはシリーズの極初期の開発だったので、それに比べると格段に進歩しています。三色に色分けされた成型色が目を引きます。
 シャアザク用の中隊長機アンテナは当時から量産型に付いていたか記憶が定かでないですが、最近の再販ではついているみたい。あと、成型色は昔はもっと明るい色でした。2008年生産のこのキットはMGザクに近い成型色となっています。バンダイは時期によって成型色がよく変わっている様です。


 1/100量産型ザクの仮組み写真

 最初のガンプラブームを知っている世代にとってはなんとも懐かしい姿で、、、、。30年前にタイムスリップするかの様。今でもこのキットが手に入るのは本当に素晴らしい事だと思います。
 設定画のザクは意外にもかなり細いスマートなプロポーションなのですが、このキットは特に上半身が太めにアレンジされていて、あと腕がかなり太く造形されています。頭部も横幅が広く、ちょっと可愛らしさも入った独特のアレンジ。 ポピーの超合金やバンダイの電動マジンガーZのプラモデルの流れを汲んでいる感じです。


 今見るといささか古さも感じますが、同時に手足の見事な曲面の美しさには惚れ惚れします。この綺麗なラインはMSV時代にもない独特なもので、PC設計では難しい木型による微妙で艶かしいラインは、むしろ現代にあって新鮮に見える。 特に、スネや肩アーマーなどの綺麗なラインは、現行のMGキットをはるかに上回っています。
 この1/100ザクは、旧ガンプラシリーズの中では金型の仕上げも綺麗で部品の合わせもそれほど悪くなく、現行のHGに慣れた人にも比較的お勧めしやすいかも。

 可動ギミックはほとんどが一軸のシンプルなもので、太目の体型な事もあって可動範囲は非常に狭いです。ただ、このぎこちないポーズがいかにも旧キットらしい味とも言えるかも。しかし、マシンガンを構えたポーズはご覧の通りばっちり。

 1/100でキットに付属となったバズーカもご覧の通り自然に構えられます。このバズーカは中央部分に回転ギミックがあり、左手用のグリップが可動して両手持ちをしやすくする工夫がなされています。あと、武器を持つ専用の手首が付属する様になったのも1/100ではこのキットが初。

 1/100キットに付属する武器類。ヒートホークの刃は別パーツで収納時と使用時の選択式。
 武器類に関しては設定画をほぼ忠実に再現していて、余計なアレンジもないのでそのままMGに持たせても問題ない出来。
 


 MG1/100ジムとの比較。うーん、MGの中でもアレンジのきつ過ぎるジムVer1との比較は厳しい物がありますねえ(汗)。水と油の様に世界観が違う。 なかなか旧キットの1/100ジムが手に入らなくて、、、。全高そのものは175mmでほぼ1/100ぴったりのスケールです。

 MGのアレンジも十年が経過しているので、今冷静に比べて見ると、どっちが優れているという訳ではなく、立体の解釈の差でしかないという思いが強いですね。
 当時はこの1/100ザクを元に様々な改造工作がされた訳ですが、30年近くが経ち、後継となるMGなどのキットも出ている訳で、今となってはこの旧キットの形状を素直に楽しむのが一番良いと思います。改めて原型師の視点で見ると、いいかたちをしてるんですよね、このザクは。