(この記事は、以前ブログに掲載していた物の再録です。)
バンダイ 1/100 ガンダムF91 定価1400円 1991年発売
本キットは、映画「機動戦士ガンダムF91」が公開された1991年の発売。 当時は、私はちょっとガンダムから離れていたので、当時の評判とかはあまり知らないのですが、時期的にはSDガンダムBB戦士が大ヒットした頃で、F91シリーズは、主に高校生以上の高年齢をターゲットにしていた様で、そのため1/144が存在せず、1/100のみのシリーズとなった様です。
キット的には、前年のガンダムF90やHGガンダムで確立された、はめ込み式&ポリキャップ&ボールジョイントとシステムインジェクションを活用した設計で、現在のHGシリーズの基本は既に確立されています。
F91シリーズは全体に出来も良く、プロポーションの捉え方も今風になっているので、現在のキットに慣れたモデラーでもあまり違和感無く組めるのでは。特に、デナンゾンやヘビーガン、そして今回紹介するF91は、今でも十分通用する傑作でしょう。
キットのパーツ構成。基本的にはシンプルな分割で、パーツは少なめに押さえられています。モールドなどもまずまずカッチリした仕上がり。
この時期のバンダイの最新技術、システムインジェクション。肩のマーキングや胴体のフィン部分などが別のプラ成型色で色分けされています。
ただ、このシステムインジェクションはコスト高になるらしく、そのためF91のキットのみ1400円(他のキットは800〜1000円)と高価になっています。Gガンダム以降、このシステムインジェクションがあまり採用されなくなったのは、コストを押さえるためなのかも。
プラで色分けされてない部分は、紙製のシールを貼る様になっています。また、塗装派のためにマーキング類のデカールも付属。こちらはガンプラでは珍しく、水転写式。
パーツを組み立てた状態。 うーむ、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
禁句かも知れないけど、素直に言うと、MGいらない気が。
設定画より若干スマートにアレンジされていますが、非常にカッコいい。立体物としての完成度は高いです。
ギミック的には、ヴェスパーの可動と伸縮、ふくらはぎのスラスターが可動。腰のビームサーベル展開ギミックやビームバズーカラッチなどはオミットされています。
それにしても、この流れる様な機体のラインの表現は素晴らしく、歴代ガンダムの中で最もスタイリッシュなF91のフォルムを見事に再現しています。
この旧キットに比べると、MGはどうも四角くて「普通のガンダム」になっちってるんだよなあ。
F91は、デザインのフィニッシュに安彦良和氏が関わっているので、他のガンダムより曲面が強いのが特徴。手足のラインやスカートなども全部曲面で構成されていて、旧キットは見事にそれを再現しています。こういう微妙な曲面は、今のガンプラのCG設計では苦手な部分なので、この旧作F91を超えるのはちょっと難しいかも。
タムタム バンダイ 1/100 ガンダムF91 販売価格 1029円 |