バンダイ 1/144 HGUC TR-1 ヘイズル改           トップページに戻る
             シンプル簡易塗装 作例

 この「ヘイズル改」は、アニメファンだと知らない人も多いと思いますが、
模型雑誌「電撃ホビーマガジン」の誌面企画で誕生したモビルスーツバリ
エーションの一つ。
 最近は、アニメ媒体以外でのガンダム作品も多く、雑誌記事、マンガ、
ゲームなどの題材からキット化されるオリジナルのモビルスーツもいくつか
出ていますが、模型誌のオリジナル企画としては、ホビージャパンの
「SEED・MSV」に次ぐ企画。

 このヘイズル改が登場する「アドバンスド・オブ・Z」は、OVAのガンダム
0083とZガンダムの中間にあたるストーリィ。詳しい事は電撃HMを参照
下さい。

 ヘイズル改は、ジムクゥエルをベースに次世代MSの装備を検証する
ためのテスト機、といった設定で、ガンダムNT−1とガンダムMK2の
中間型の様な位置付けの様です。
 「ガンダム高機動型」といった風情のスタイルは、足部に巨大な推進
装置を取り付けた異様な形状。背部にもブースターを搭載し、シールド
にまでブースターを装備(ギャプランのプロトタイプ?)した”ブースター
のオバケ”。

 以前、コミックボンボンでメダロットのマンガやデザインを手がけていた
藤岡建機氏によるMSデザインは独特で、ちょっと好みが分かれそうで
すが、キットはその繊細なモールドを可能な限り再現した傑作キット。
 その独特のパーツ分割や広い可動部、緻密なモールドは、バンダイプ
ラモでは最高レベルで、タミヤ製キットにも劣らない傑作でしょう。

 パーツが多すぎて初心者には組みずらい部分もありますが、ガンプラ
モデラーなら、デザインに馴染みの無い人でも一度組んでみる価値は
あるかも。
 
 なお、本キットは、胴体寸法などはHGUCのガンダムNT−1と互換性
があり、多少の改造でNT−1のアーマーを装着する事が可能の様です。
 そういう改造にチャレンジしてみるのも良いかも。




簡易塗装の際の塗装箇所


頭部カメラアイ・目・胴体・バックパック・
脚部スネ部分左右のセンサー
ビームライフル照準部分
    エメラルドグリーン+白

目の周囲・頭部横インテーク・
シールドブースター裏のマウント部
通常シールドマウント部
    黒またはダークグレー

首・手首の付け根・太股の付け根・
後部スカートのバーニア類
足首の関節部分・通常シールド裏面
    紫がかったグレー

各部バーニアや、各所にある棒状の
補強材(?)モールド
腰のV字マーク
    イエロー

指先や細部のモールド
     レッド

*ビームライフルは微妙な紫色ですが、
成型色のままでも問題無いでしょう*

 各部に貼るシールは、なるべく
余白は切った方が良いです。貼った
後で上からトップコートを吹くのは問題
無い様です。
 ただ、このシールは気泡が入りやす
いので、貼る時は慎重に。ゴミも紛れ
込まない様に注意が必要です。

 あと、後部スカートのウサギのマーク
はモールドにかぶさってしまうので、
位置がちょっと良くないかなあ。設定画
の時点で考慮した方が良いかも。
 

 今回のヘイズル改は、キット自体の出来は良いですが、元デザインが複雑なため、塗装箇所はけっこう
多く、手間はそれなりにかかります。
 今回の作例では、モールドを生かすためちょっとヘビーにウェザリングを施しました。ちょっと目には、
模型誌の全塗装作例より重量感は出たかな?


 ビームサーベル部分はクリアパーツが付属。
 ただし、このMSにはあんまし似合わない(笑)。

 ガンダム系MSを三種類並べた所。ヘイズル改がガンダム(GM)とガンダムMK2の中間型だと言う
事が分かります。プロトタイプの脚部ブースターを整理して小型化したのがMK2、と考えればいいのかな?
 なお、三種のキットを並べるとやけにMK2がデカイですが、実はHGUCのMK2はちょっとオーバー
スケールで、1/144で19m以上ある計算になってしまいます(苦笑)。