1/144 ストライクダガー 全塗装完成品 作例 製作 藤原 哲 ガンダム販売ページに戻る
今回は、初作SEEDに登場した連合の量産型
MS ストライクダガーを製作。
SEEDの最初の主人公機ストライクガンダムの
量産型、という設定ですが、主人公が中盤に陣営を
鞍替えしたため、なぜか敵役に。
「悪のGM」とも言われるモビルスーツですが、本当
は敵になった主人公が裏切り者であって、このMSの
方が忠義者なんですが(笑)。
ストライクダガーは、量産型という設定のためシンプル
なデザインですが、体型はガンダム型で、しかも余計な
物が付いていないのでむしろスマートなシルエット。顔も
ヒーローっぽいので、個人的にはフリーダムガンダムなん
かよりよっぽど格好良いと思います。
キットは、コレクションながらSEED後期の作のため、
全体的に出来は良いです。プロポーションはやや細身過ぎる
気もしますが悪くなく、デザインがシンプルなせいもあって
肉抜き部分も殆ど無いです。
作例では、量産型機という事もあり、勝手にオリジナル塗装
としました。やはり量産型の方が遊べて良いですね。
アニメ設定のカラーリングはネイビーブルーと赤という、
ちょっとバランスのおかしい組み合わせのため損をしていると
思います。
今回、オレ設定で「デスティニー時代に使用されたベテラン
機」という事にし、迷彩塗装にしてみました。ミリタリーフィ
ギュアの塗装の技法で、筆でパターンを書き込んでいます。
肩のインベンジョンストライプは識別用という設定。
ステンシルはバンダイのガンダムデカールCを使用。これは
細かい注意書きが多くセットされているので使いやすいです。
あとは1/72米軍機のデカールを流用。
また、今回バズーカを持たせたかったので、コレクションの
カラミティガンダムより流用。バズーカを持たせるため、手首
を切り離して角度をつけています。
この部分で手首を一旦切り離して、加工したプラ板
をかませて角度を変えて再接着。
勝手に設定 No2
GAT−01 B ダガーB型 「ストライクダガー」
日本列島 遠野市
地球連合 極東方面軍 第189機甲師団
103MS大隊所属
イサム・ドレイミ 中佐 搭乗機
プラントと地球連合の、地球圏全域を舞台に繰り広げられた
第一次大戦。その戦争の後期に登場したのが、地球連合初の
量産型MS「ダガー」である。
緒戦でザフトの新兵器「モビルスーツ」に苦戦を強いられた連合
が自軍用のMSの開発に着手したのは大戦の中盤で、主に地球上
の開発拠点と、中立国オーブのコロニーヘリオポリスで相互リンク
を行いながら開発が進められていた。
当初は、ヘリオポリスで開発された最終型MS、GAT−X105「スト
ライク」をそのまま量産化する予定だったが、ヘリオポリスがザフト軍
の侵攻を受けた際に試作機と資料の多くを紛失してしまう。ストライク
の機体とデーターはなんとか守られたものの、開発作業の中断と、生産
を予定していた工場が失われたため、ストライクの量産化は見送られる
事になった。
ヘリオポリスの開発拠点を失った後、連合MSの開発は地球拠点で一本化される事になり、そこで開発されたのが
一連の「ダガー」系列のMS群である。
GAT−01ダガーは、いわばGAT−105ストライクの簡易生産型である。
資料の多くを紛失したとはいえ、ヘリオポリスで開発した5体の「G」系列MSの基礎デーダーは地球側に渡されていたし、
「デュエル」「バスター」「ブリッツ」の3機は既に地球側に機体も引き渡されており、地球の工場で数機が増加試作されていた。
ただ、ヘリオポリス製の5機は、いずれも構造が複雑で、機体に使用される金属も、重力のある地上では製造困難な特殊な
合金が多かった。
当時の作戦状況では、地球上の工場のみで生産可能なMSが求められたため、ストライクの機体構造を大幅に見直す事に
なり、そこで開発されたのがダガーである。
ダガーは、基本フレームにストライクと共用のデザインを使用しており、外観も共通した部分が多い。ただし、外部装甲は
かなり簡略化されてシンプルに整理された物となっている。また、「G」で採用されたPS装甲は量産性の問題からダガーには
導入されていないが、装甲自体はザフトの「ジン」型より強固になっている。
その他は「G」で採用されたビームライフル、ビームサーベル、対ビームコーティングシールドなどは全て採用されている。
結果として、ダガーは連合初のMSにしては非常に完成度の高い機体となった。ザフトの新型MS「ゲイツ」が凝り過ぎた設計
のため大戦終結時には数が間に合わなかったのに比べ、ダガーは生産性の高さから大量配備が可能で、大戦後半の連合軍の
侵攻作戦に大いに役立っている。
また、パーツの多くを普遍的な素材としたため補給や保守点検が容易で、稼働率が高かったのも兵器としては非常に重要で
あった。もし、当初予定通りストライクが量産されても、あの複雑な機体では全ての部隊で使いこなせたかどうかは大いに疑問で、
ヘリオポリスの陥落はむしろ連合には良かったのかも知れない。歴史は皮肉である。
なお、ダガー系列は主に3種類が生産されいる。
GAT−01A1
最初に開発されたのがGAT−01A1型で、これは通称「ダガーA」、「105ダガー」と呼ばれる。
当初、生産予定だったのはこの105ダガーだったが、ストライクの複雑さが若干残っていたのと、配備計画の変更(後述)のため
生産が先送りされ、本格的に生産されたのは大戦後となった。
GAT−01B
大戦中に大量生産されたのは、次に開発されたGAT−01Bである。これは短に「ダガー」または「ダガーB」、また、「ストライクダガー」と
いう通称でも呼ばれる事が多い。
ダガーBは、A型を更に簡易化した仕様で、機体を構成するパーツ数を30%削減したと言われている。また、ダガーAと最も異なるのは、
原型機ストライクに採用されていた「ストライカーパック」と呼ばれる背部の武装変換システムを廃止した事である。
当初の予定では、ダガーはストライカーシステムを標準装備する予定で、最初のダガーAもそれに対応していたのだが、武装パックの生産
が間に合わなかったために、とりあえずストライカーパックの部隊配備は停止する事になり、背面の接続部も削除されている。
原型機ストライクから多くの要素を削除したため、ダガーBはザフトのMSに比べて極めて単純なスタイルとなり、高機動ブースターなどの
オプションも削除されてしまったが、集団で陣形を組んで戦闘を行う分には十分な装備であり、個人能力に頼るザフトのMSを集団戦法で圧倒
する原動力となった。
なお、ダガーBは機体がシンプルで軽量の割りに、ジェネレーターはストライクと同じ高出力の物が装備されていたため、地上での走行性能が
非常に高く、この点ではその後のダガーLやウィンダムにむしろ勝っていると言われている。
そのため一部の熟練パイロットはこのダガーB型を非常に好み、第二次ザフト・連合戦争でもわざわざ旧式なB型を使用する者が多い。地上戦
での連合のMS撃破数トップを誇るイサム・ドレイミ中佐はB型を使用して、ザフトのザクやグフを多数撃破している。
ダガーBは、ほとんどが第一次大戦中の生産で、第一次大戦にはダガーL型に生産が切り替わっている。第二次大戦でも配備中の機体は多く
見られるが、ドレイミ中佐などの一部の「愛好者」以外はL型やウィンダムに機種更新が進んでいる。また、L型仕様に改修されたB型も多い。
GAT−02L2
戦時生産型であるダガーBを、当初のA型のコンセプトに近い形に戻したのが、GAT−02L2である。これは「ダガーL」と呼ばれる事が多い。
ダガーLは、ダガーBにストライカーパックを再度装備可能にしたタイプである。一次大戦末期にようやくストライカーパックの量産の目処がたった
ので、それに対応して生産された型である。
最初のL1型は、B型と外観はほとんど変わらず、背面の接続部のみを変更した機体だったが、大戦後は生産環境に余裕ができたので、頭部
センサーや武装、装甲の見直しが行われ、戦後生産のL2型は、多少外観も変化している。なお、戦後はA型も並行生産されたが、結局200機
程度で終了し、その後はL2型に統一されている。