1/144 アビスガンダム 全塗装完成品 作例     製作 藤原 哲               ガンダム販売ページに戻る

 作例第二弾は、初の水中用ガンダム
(Gガンダム除く)として話題になった
アビスガンダムを製作。コレクションの
キットをほぼストレート組み。セイバー
同様非常に出来の良いキットで、無改
造でも十分見れるキットです。
 ただ、このポーズだと武器のビームモリ
(?)が様にならないので、背中に金属
ピンを付けて背負わせ、手にはジンの
ライフルを持たせました。
 マーキングは手書きラインと1/72F14
より流用。米海軍機の注意書きはなかなか
ガンダムに合います。
 顔にラインを書いたら、縄文人の顔に描
かれた紋様に見えて、面白かったので
アンテナなどに何本もラインを加えてみま
した。アビスは古代人的な面構えをしてい
るので、割とマッチしたんじゃないかと。
悪役ガンダムも個性的で、なかなか塗って
いて楽しいですね。
 

 仮組み中に遊んでいたら、このガンダム、背中の主砲が
前に向けられないので、背中のバックパックを5mmほど上に
ずらし、砲を左右反対に付けてみました。


 このパーツを上にずらし、砲の回転軸を肩の上まで
移動させる

 回転軸を上に移動させる事により、写真の様に主砲を前に
向けられます、ただ、ガンダムアンテナが邪魔なので、一度
首を外さないと駄目ですが。
 しかし、このガンダムアンテナ本当に邪魔(笑)。実際に運用
する際も邪魔だろうから取ってしまった方が良いんでしょうが、
これが無いとガンダムに見えないんだろうなあ。


 主砲は、展開する事を考えると、設定とは
向きが逆の方がMS・MA時ともボディと
干渉しずらい

 勝手に設定 No1

 ZGMF−X31S アビス  試作1号機
 ザフト海兵隊 第89上陸支援大隊所属
 デズモンド・スコット 搭乗機 

 ザフト軍の次期モビルスーツの新たなる可能性を
模索するために開発された、一連の「セカンドステー
ジシリーズ・モビルスーツ」の中の1機がアビスである。
 セカンドステージMSは、それぞれが異なった開発要求に
沿って各設計局が開発を行ったが、その中でもアビスは
次世代型の水中MSとして開発がスタートした機種である。

 前大戦でのザフト軍水中MSは、主に水中での使用を
前提として、戦闘する相手も敵艦艇や航空機を主体と
していたが、大戦末期に連合軍の新型水中MSが現わ
れると、格闘戦では苦戦を強いられる事が多かった。
 また、全武装を胴体に内蔵していたため機体が大型化
し、陸上では動きが鈍く、上陸作戦では損害が大きかった。

 その反省から、アビスは対MS相手の近接戦闘の強化と、
陸上での機動性の向上が図られている。
 そのため、機体の基本フレームはXS系の基本フレーム
として開発チームに提供された物を、あまり手を加えずに
使用し、スマートな人型となっている。

 その代わりに装備されたのが、両肩に装備した巨大な
武装ユニットである。このユニットは、舟形を二つに割った
様な形状をしており、外側は対ビームコーティングされた
強固な装甲で覆われている。そして、その内部に多数の
対艦・対地・対MS用の武器を内蔵している。
 このユニットは、MSの肩に頑丈な可動フレームで接続され。このユニット自体が自在に可動
する様になっている。
 また、水中で巡航航行する際は、MSの本体を間に挟む様にしてユニットの上部を合わせ、機体
全体に舟形の”覆い”をかぶせて水中の抵抗を減らす事も出来た。

 アビスはこの武装ユニットの他、胴体に大出力ビーム砲、背部にニ連装ビーム砲を装備し、とかく
多数の武装を詰め込むきらいのあったXS系の中でもトップクラスの重武装となっている。
 ただ、武装ユニット以外の基本構造は比較的シンプルであり、あまりに凝り過ぎて複雑化してしま
い、「技術者とデュランダル議長の道楽」と陰口を叩かれた他のXSシリーズに比べれば手堅い設計とは
言えた。
 

 アビスは開発着手は他のXSシリーズより若干遅れたものの、基本フレームにあまり手を加えなかっ
たため開発作業は順調に進み、巨大な武装ユニットを装備したため陸上での安定性に苦労した以外は
さほどのトラブルも無く、セカンドシリーズMSを集めて運用試験を行う、新造戦艦ミネルバでの試験の
ほぼ2ヶ月前には試作機1号機がロールアウトしている。
 日程に余裕があったため、ミネルバ隊には試作3号機を送る事とし、試作1・2号機は、一足先に地球の
地中海方面に駐留していたザフト海兵隊に試験的に配備された。 海兵隊では、前大戦ゾノに搭乗していた
デズモンド・スコット氏が試験を担当し、同時期に開発された水陸両用MSアッシュを相手に模擬戦闘を繰り
返した。
 その結果、背部ビーム砲の接続位置の変更が行われ、また、両肩武装ユニッの裏側に装備されていた
左右計6門の小型ビーム砲は、どうにも使いずらいというスコット氏の意見で取り外されている。その代わり、
地上で手ごろな実体弾火器が欲しい、という事で、水中用ジン用の防水加工された76mm突撃銃を携帯
する事になった。
 なお、これらの改修は、ミネルバ隊に配備する予定で地球連合の特殊部隊に強奪されてしまった3号機
には施されていない。

 このアビス試作1号機は、ザフトと地球連合の開戦の直後に、ザフト地中海方面軍によって行われたクレタ島
攻略戦に投入された。搭乗パイロットは運用試験も担当したデズモンド・スコット。
 新鋭の水中MSアッシュやグーン、ゾノの部隊を率いた隊長機として使用されたアビスは、水中では連合の
フォビドゥンなどとの戦闘は無かったが、上陸地点で防御陣地と連合軍MSを始めとする機甲部隊と遭遇、
激しい戦闘となる。 しかし、アビスはその大火力で遠方からストライクダガーを次々と撃破、また、近接戦闘
でもアッシュに劣らぬ活躍を見せ、その戦闘力を示した。
 また、入念な運用試験もあって機械的・OSなどのトラブルなどは皆無で、同攻略戦で空挺部隊が使用した
XSシリーズの同僚インパルス(試作5,8号機が投入されたが5号機がトラブル発生の間に撃破されている)に
比べても完成度の高さが証明されている。

 本戦闘の結果に気を良くした兵器局では、当初XSシリーズの本命とされていたが、トラブル続きで開発の
進まないインパルスを格下げし、アビスの量産計画の作成に着手したと言われている。
 また、自在に可動する両肩の武装ユニットがかなり有用な事も判り、アビスをベースとした地上型MSの開発
にも着手しているという情報もある。
 

 注# 本文章は、当HPで勝手に執筆した物で、オフィシャルの設定とは
    何の関係も無い「オレ設定」です。
     筆者は一応模型誌作例で、戦車や飛行機のナマクラ兵器解説も
    している軍事おたくの身分なので、プラモデルやアニメの解説を参
    考に、それらしい機体解説なんぞを書いてみました。
     もちろんサンライズの承諾とかはもらってない勝手解説ですので、
    信じないよーに(
笑)。

                                           テキスト 藤原 哲