AGジェノアスのパーツ写真。低年齢の子供でも組み立てられる様に、パーツ数は極度に抑えられています。前作OOのFGキットよりもシンプル。今回は可動が大胆に切り捨てられ、ポリキャップすら省かれています。ただ、頭部のカバーがきちんと透明パーツになっているのは面白い点です。
筐体ゲームに対応したカードとICチップ。チップは機体の中に組み込まれる様になっています。
AGジェノアスのパーツを組んでみた所。
ぱっと見にはなかなか良く出来ていて、そんなにチープさは感じません。モールドはカッチリしているし、色分けも低価格キットにしてはそこそこ。肉抜き穴はシールドの裏と脚の付け根の裏側が目立つ程度です。
ただ、手持ち銃が一パーツのためペラペラに薄いのが難点。ここは2パーツ分割の方が良かったかも。
このキットの特徴は、可動ギミックをバッサリ切り捨てている点で、本当に動きません。可動箇所は頭部と両肩のみ。両肩のジョイントもただの棒なので、その部分がただスイングするだけです。下半身に至っては、ご覧の通り股間も一体成形のためまったく可動部分はありません。
なんらかの可動にこだわってきたガンプラシリーズの歴史上では最も動かないキットで、かなり大胆な設計とは言えます。
この可動を廃した点ですが、個人的にはこれもアリかな、と。
動かないとはいえ、固定されたポージングそのものはけっこうカッコよく決まっているので、飾って楽しむ分には問題ないと思います。
また、HGや以前のコレクションシリーズは関節やパーツがボロボロ落ちるのが難点でしたが、可動を廃したためパーツが落ちる事も無く、子供に持たせても安心出来るのも大きな利点です。特に今回はゲーム機との連動機能もあるので、子供が手に持って歩き回るという点も想定した仕様なのでしょう。
低価格キットながら頭部のバイザー?はクリアパーツで、その奥のメカ部分のモールドもちゃんとあるので、精密感のある仕上がりになっています。このキットのポイントの高い部分。
ゲーム筐体と連動するチップは背中のランドセルに収納します。チップそのものは軽いので、内蔵しても倒れやすくなるという事はありません。
HGのAGE-1との比較。ガンダムよりむしろ骨太でガッシリした体型。殴り合いをするとガンダムに勝てそうですが、実際には性能ではジェノアスはAGE-1にまったくかなわないみたいです。量産機の悲しさ。